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原木しいたけと菌床しいたけの見分け方|表示の読み方と選び方

原木しいたけと菌床しいたけは、見た目だけでは確実には見分けられません。 いちばん確かなのは、パックや袋に書かれた「栽培方法」の表示を見ることです。パックや袋に入った商品なら、生しいたけにも干ししいたけにも、「原木」か「菌床」かを書くことになっています。

この記事では、売り場と通販で迷わないための「表示の読み方」と、料理に合わせた選び方をまとめます。育ち方や味・栄養の違いそのものは、原木しいたけとはのページで詳しく紹介しています。

結論:見分けるなら「栽培方法」の表示を見る

しいたけは、育て方が2つあります。

  • 原木栽培:クヌギやコナラなどの丸太(原木)に菌を植えて育てる
  • 菌床栽培:おがくずに米ぬかなどを混ぜて固めた「菌床」に菌を植え、施設の中で育てる

どちらで育てたかは、表示で分かります。パックや袋に入った生しいたけでは、名称・原産地・栽培方法などを表示することになっています。このうち「栽培方法」は、しいたけだけに決められた項目です(国の食品表示基準 別表第24。出典:東京都の食品表示の手引き)。栽培方法の欄には「原木」または「菌床」と書かれます。

見た目の傾向(後で紹介します)は、あくまで参考です。迷ったら表示を見る。これがいちばん早くて確かです。

店頭のラベルの読み方(生しいたけ)

生しいたけのパックには、だいたい次の3つが並んでいます。

表示の項目書かれている内容見るポイント
名称しいたけ―
栽培方法「原木」または「菌床」原木か菌床かはここで分かる
原産地都道府県名など菌を植えた場所(植菌地)。収穫した場所とは限らない

「原産地」は、菌を植えた場所

2022年3月に国のルール(食品表示基準Q&A)が改正され、しいたけの原産地は菌を植えた場所(植菌地)で表示することになりました。生しいたけは2022年10月から、この表示に切り替わっています(出典:林野庁、山梨県)。

理由は、海外でつくられた菌床を輸入して、国内で収穫する例が増えたためです。以前は収穫した場所を原産地にできたので、海外の菌床由来のものと国内の菌床由来のものを、買う人が区別できませんでした(出典:福島県)。

いまは、菌を植えた場所が原産地です。収穫した場所は「採取地」として、原産地とあわせて書かれていることもあります(出典:林野庁)。

2種類が混ざっているとき

原木と菌床が混ざっているものは、栽培方法の欄に「原木・菌床」または「菌床・原木」と書かれます(出典:東京都の食品表示の手引き)。原木だけのものを選びたいときは、「原木」とだけ書かれているかを見てください。

干ししいたけは「原材料名」のカッコを見る

干ししいたけ(乾しいたけ)の袋では、原材料名の欄を見ます。「しいたけ」の後のカッコの中に、栽培方法が書かれています(出典:徳島県)。

原材料名の書き方意味
しいたけ(原木)原木栽培
しいたけ(菌床)菌床栽培
しいたけ(原木・菌床)両方が混ざっている(原木のほうが多い)
しいたけ(菌床・原木)両方が混ざっている(菌床のほうが多い)

あわせて、原料の原産地(菌を植えた国・地域)も表示されます。

通販で確かめる3つのポイント

通販では、商品そのものを手に取れません。次の3つを確かめると安心です。

  1. 商品名か説明文に「原木」と書いてあるか。「肉厚」「香りが強い」だけでは、栽培方法は分かりません
  2. 原産地(植菌地)が書いてあるか。説明文の「◯◯産」は、収穫した場所の意味で使われていることもあります。届いた商品の表示の「原産地」の欄で確認すると確かです
  3. 書いていなければ、注文前にお店に聞く。栽培方法と原産地は、パッケージへの表示が義務づけられている項目なので、聞けば答えてもらえるはずです。通販ページへの記載は義務ではないので、書いていないこと自体はめずらしくありません

届いた箱や袋にも表示があります。届いたら一度、栽培方法の欄を見てみてください。

見た目の傾向(参考までに)

見た目にも、よく言われる傾向はあります。ただし品種・季節・採るタイミングで大きく変わるので、これだけで判断しないでください。

原木しいたけ菌床しいたけ
形・大きさ外の天気で育つので、ふぞろいになりやすい温度や湿度を管理した施設で育つので、そろいやすい
肉の厚み肉厚なものが多いと言われる肉厚なものもある(「ステーキ用」として売られる大ぶりのものなど)

食感や香りの違いと、その理由は、原木しいたけとはで説明しています。

原木でも菌床でも共通の「おいしいものの選び方」

栽培方法とは別に、鮮度と質は見た目で選べます。農畜産業振興機構(alic)は、次の点を目安にあげています。

  • 傘が開ききっていない(開くほど鮮度が落ちていく)
  • 傘の裏のひだが白い
  • 肉厚である

傘の開き具合は、等級を分ける軸にもなっています。7分開き以内、つまり傘が開ききる前のものが「特」です(JA全農広島県本部の出荷規格の例)。

料理に合わせた選び方

どちらが上ということではなく、使い方で選ぶのがおすすめです。

こんな料理には選び方の目安
焼きしいたけ・ステーキなど、しいたけが主役肉厚で、傘が開ききっていないもの。原木を試すならここ
鍋・煮物・炊き込みご飯だしを取るなら干ししいたけ。生ならどちらでも
炒め物・汁物の具など、毎日のおかず手に入りやすく、価格も安定した菌床が使いやすい

菌床しいたけは、一年中、安定して手に入るのが強みです。原木しいたけは出回る量が少なく、外の気温で育つため、時期によって手に入る量が変わります。普段は菌床、しいたけを主役にしたい日は原木、という使い分けもできます。

中伊豆BASEでは、研修先や周辺の原木しいたけ林家さんの販売をお手伝いしています。


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