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生しいたけは洗う?洗わない?汚れの落とし方と、洗うときの3つの条件

生しいたけは、洗わないのが基本です。汚れは手で軽く払うか、湿らせたキッチンペーパーで拭けば十分です。

ただし、ひだ(傘の裏のひらひらした部分)にごみが入りこんでいて、拭いても取れないこともあります。そんなときは洗ってもかまいません。この記事では、汚れの種類ごとの落とし方と、洗うときの条件、そして安全のために洗うことより大事な「加熱」と「まな板」の話をまとめます。

結論:基本は「払う・拭く」

JAグループは、しいたけなどのきのこについて「洗うと水っぽくなり、風味が逃げてしまうので、洗わないのが原則」としています。汚れは「軽く払うか、湿らせたペーパータオルで拭きましょう」とも書いています。

やり方向いているとき
手で払う・軽くたたく表面に木くずやほこりが少しついている
湿らせたキッチンペーパーで拭く傘に土ぼこりや汚れのあとがある
さっと水で流すひだの奥にごみや虫が入りこみ、拭いても取れない

上から順に試して、取れなければ次へ進む、という考え方で迷いません。

汚れの種類別:落とし方の早見表

JAグループは「ゴミや汚れはカサの裏側のヒダ部分にたまりやすいので確認しましょう」としています。料理を始める前に、まず傘を裏返して見てください。

見つけたもの落とし方
傘の上の木くず・ほこり指で払う。ひだを下に向けて、軸を指で軽くたたくと落ちやすい
傘の上の土ぼこり・しみのような汚れ固くしぼったキッチンペーパーでなでるように拭く
ひだの間のごみひだを下に向けて軽くたたく。取れなければ竹串の先でかき出す
ひだの間の小さな虫ひだを下に向けてたたき出す。残るときはさっと水で流す
石づき(軸の先の固い部分)の汚れ拭かずに、石づきごと切り落とす

石づきの見分け方と切り方はしいたけの石づきの取り方にまとめています。軸の使い方はしいたけの軸は食べられる?にまとめています。

洗いたいときの3つの条件

拭いても取れない汚れがあるときは、洗ってかまいません。そのときは、水っぽくならないように次の3つを守ります。

  1. 料理の直前に洗う。 洗ってから冷蔵庫に戻さない。洗ったものはそのまま調理に使う
  2. 切る前に、丸ごと洗う。 水に浸けておかず、流水でさっと流すだけにする
  3. すぐに水気を拭く。 キッチンペーパーで包むように押さえて、表面の水を取る

保存の前に洗うのは避けてください。しいたけは湿気をきらうので、保存するときはひだを上にしてキッチンペーパーで包むのが基本です(JAグループ)。届いた日の扱い方は生しいたけの保存方法と日持ちで紹介しています。

なお、干ししいたけは扱いが違います。戻す前に流水で軽く洗い、表面のほこりを落とします。手順は干ししいたけの戻し方をご覧ください。

安全を守るのは「洗う」より「加熱」と「まな板」

「洗わないで大丈夫?」と気になる人もいると思います。この点は、東京都の調査が参考になります。

東京都健康安全研究センターは、2021〜2023年に都内で買った国産の生のきのこ99検体を調べました(東京都微生物検査情報 2024年5月号)。

  • 食中毒の原因になる菌(リステリア・モノサイトゲネス)が見つかったのは、エノキタケの1検体だけ。菌の数も少なかった
  • しいたけ12検体からは、この菌は見つかっていない
  • ただし、しいたけ2検体からは、この菌とは別の種類のリステリア属菌が見つかっている
  • そのうえで、きのこの「十分な加熱調理」と「二次汚染の防止」を広く知らせる必要がある、とまとめている

この菌は、中心温度75℃で1分以上を目安に加熱すると死滅する、と同じ資料に書かれています。

店で買ったきのこにも、菌がついていることはあります。だから、加熱とまな板の扱いが大事になります。

東京都の別の資料も「キノコは洗わずに調理をするものも多く、十分な加熱が必要ないと考えている消費者もいると考えられる」と指摘しています。また、アンケートでは49人中6人が「きのこを扱ったまな板や包丁を洗わないまま、サラダや刺身など生で食べるものを扱う」と答えていました。

つまり、台所で気をつけたいのは次の2つです。

気をつけることやること
加熱しいたけは生で食べず、中までしっかり火を通す
二次汚染(菌がほかの食材にうつること)生のしいたけを切ったまな板・包丁は、洗ってからサラダや刺身など生で食べるものに使う。または先に生で食べるものを切る

洗う・洗わないは、主に味と食感の話です。安全のために大事なのは、加熱とまな板の順番です。

原木しいたけで、特に見てほしいところ

原木しいたけは、林の中や屋外で、ほだ木(しいたけの菌を植えた丸太)から育ちます。新潟県森林研究所は「屋外での栽培であることから害虫は多く」と書き、キノコバエ類やトビムシ、ナメクジなどをあげています。

同じ資料では、原木でも菌床でも、傘の裏のひだや軸に虫が入りこんだりついたりすることがあり、包装や出荷のときに確認の手間がかかる、としています。菌床しいたけは空調のきいた施設で育つことが多く、虫の被害は原木より少ないとされています。どちらも、出荷の前に確認するのが一般的です。

それでも、原木しいたけは次の2点を料理の前に見ておくと安心です。

  • ひだの奥に、木の皮のかけらや小さな虫がいないか。 いたら、ひだを下にして軽くたたく
  • 傘や軸に、かじられたあとがないか。 その部分だけ切り落とせば使えます

肉厚なものは、水で流したあとにひだの間へ水が残りやすいので、ひだを下にして軽く振ってから拭いてください。育ち方の違いは原木しいたけとはで紹介しています。

下ごしらえの順番

最後に、料理の前の流れをまとめます。

  1. 傘を裏返して、ひだにごみや虫がないか見る
  2. ひだを下に向けて、軽くたたいて払う
  3. 傘の汚れは、湿らせたキッチンペーパーで拭く
  4. 取れないときだけ、丸ごとさっと流水で流し、すぐに拭く
  5. 石づきを切り落とし、料理に合わせて切る
  6. 中までしっかり加熱する。切ったまな板と包丁は洗ってから次の食材へ

焼きしいたけにするなら、拭いたあとそのまま焼けます。焼き方は原木しいたけの焼き方にまとめています。

中伊豆BASEは、研修先や周辺の原木しいたけ林家さんの販売をお手伝いしています。


出典:

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